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デントリペア(PDR)とは?
デント・リペアとは、
ヨーロッパ生まれ、アメリカ育ちの、「車にできたヘコミ」を従来の鈑金塗装のように、パテ付けや再塗装することなく、オリジナル塗装(元々の塗装)を残しつつ、短時間で修理する「自動車外板修理工法」のカテゴリー名です。ヨーロッパの自動車メーカーで考案され、雹(ひょう)の降ることが多いアメリカやカナダなどの欧米で、雹の被害にあった車「雹害車(ひょうがいしゃ)」を修復するのに適しているという理由から発展してきたと言われています。
日本では一般的にデント・リペア(ヘコミ・修理)と呼ばれてしまっていますが、本場海外では古くから正式名称の「塗装をせずに・ヘコミを・修理する」という意味で「ペイントレス・デント・リペア/ Paintless Dent Repair(PDR)」と呼ばれています。
日本での歴史は30年余りと、まだ浅いですが、近年では一般ユーザーさまの周知度が、かなりの速度で広まってきています。
PDR工法は特殊専用工具を使用して、ミクロンまたはマイクロメートル単位の精度で、ボディー鋼板の裏側を押す(時には「数百回」と押します)ことにより、鉄板に微細な凹凸を作ります。凹んで延びてしまった鉄板の表面積を「熱を入れずに絞りを入れて(バネのように縮めて)、平らな元の状態に復元させる超高難度な技法なのです。 近年の日本では、デントリペア技術で使われている、この技法のことを「非加熱鋼板絞り」技法と呼んでいます。
また、この「非加熱鋼板絞り」技法を習得するには、相応の年数とノウハウが必要となります。
本試験は「PDR技術者」としての根本技術を習得している技術者であれば、ごく普通に合格できる試験内容となっていますのでご安心ください。
「非加熱鋼板絞り」技法による、鉄板表面積を縮めるイメージ図

デントリペア工法で使用するツール
